食品の乾燥方法のさまざまな種類
乾燥食品には、保存性や栄養価が高まるなど、たくさんのメリットがあります。では、どういった乾燥がもっとも効率がよく、乾燥食品の魅力を引き出せるのか気になりますよね。ここでは一般的な乾燥方法の種類についてご説明しましょう。
食品を乾燥する方法
自然乾燥(天日干し・陰干し)
太陽光や大気中の湿度の低下を利用して行う、オーソドックスな乾燥方法です。時間や手間はかかりますが、大がかりな設備などは必要ありません。ただし、気候・天候に左右されるため、いつでも・どこでも乾燥できるというわけではなく、品質を一定に保つのが難しい方法です。
人工乾燥
温風乾燥
温風(熱風)を吹き付けて乾燥する方法です。電気やガス、ガソリンや灯油などの燃料を使用したバーナーもしくはヒーターで熱を起こし、送風機で風を送って乾燥させます。コインランドリーの衣類乾燥機や食器乾燥器などもこの原理で乾燥させています。コストも比較的かからず、温度調整もしやすいため早く乾燥させられる方法です。
冷風乾燥
温風乾燥とは逆に、冷風を吹き付けることで乾燥する方法。エアコンの冷房で除湿するのと同様の原理です。燃料は温風乾燥と同じ電気やガス、ガソリン・灯油などですが、機械の導入時にコストが高くなることや、乾燥が完了するまで時間がかかることが欠点です。
減圧乾燥
低めの温風を送って乾燥室内を減圧し、乾燥させる方法です。減圧すると内部から水分が表面に出てきて乾燥させやすくなります。固いものに適しており、木材の乾燥によく用いられます。気密性の高い機械や減圧するためのポンプなど、機械が複雑になり導入コストがかかります。
フリーズドライ(凍結真空乾燥)
乾燥させたいものを急速冷凍し、乾燥室内を少しずつ真空状態へ持っていきます。水分を氷の状態から昇華させ、乾燥する方法です。インスタント食品などによく用いられ、色や成分に変化が少なく、復元性が高いのも大きな特徴です。専用の機械設備が必要であるため、一般的に気軽にできるものではありません。
遠赤外線乾燥
高温の熱源から発せられている遠赤外線(不可視光線)を乾燥させたいものへ照射します。遠赤外線は、対象物に吸収されてから熱に変化(輻射熱)し、水分を蒸発させます。遠赤外線はまっすぐにしか進めないので、通常、乾燥させたいものの上部から直接照射します。
近赤外線乾燥
遠赤外線よりも短い波長を持つ近赤外線(光)を照射して乾燥させる方法。遠赤外線よりも浸透が深いため、太陽光による自然乾燥(天日干し)に似た乾燥効果があると言われています。自動車の塗装乾燥や、医療機器(湿布・ストーブ球)で使用されています。安全性が高く、導入コストも低く抑えられる方法です。
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