保存期間と効用

保存期間と効用

乾燥食品の保存可能期間と期待できる効能

乾燥は長期保存を可能にする食品の加工方法として知られています。もともとの素材の持つ特性や、水分量、乾燥方法・乾燥加減によって多少異なる部分はありますが、一般的な乾燥食品の保存期間は次の表を目安にお考えください。また、それぞれの食品によって得られる効能も併せてご紹介していますので、どうぞご参考になさってください。

乾燥食品に期待できる効能と保存期間の目安

保存可能期間 期待できる効能
1ヶ月

魚の干物[1ヶ月]

乾燥中に魚肉のタンパク質がうまみ成分「アミノ酸」に変化。骨ごと食べることでカルシウムも豊富に摂取できます。

2~3ヶ月

干し柿・干し芋[2~3ヶ月]

天日乾燥することで甘味が増します。干し柿の場合は渋みが消えます。体内の余分なナトリウムを排出させるカリウムや食物繊維が豊富に含まれます。

ドライトマト[3ヶ月]

天日乾燥で抗酸化作用のあるリコピンが増加。トマトそのものに豊富に含まれるβカロテンやビタミンも多く残ります。

6ヶ月

干し海老[6ヶ月]

骨を作るカルシウム、コレステロール低下に役立つとされるタウリン、動脈硬化に効果が期待されているDHA・EPAなどの栄養分を効率よく摂取できます。

高野豆腐[6ヶ月]

大豆由来のイソフラボンやミネラルが豊富に含まれます。タンパク質・カルシウム・マグネシウム・食物繊維が豊富で、骨粗しょう症予防に効果が期待されています。

10ヶ月

切り干し大根[6~10ヶ月]

大根の持つ栄養分が凝縮されています。食物繊維が多く、戻して使うと独特の食感が楽しめます。うまみ成分グルタミン酸やブドウ糖も豊富で、栄養不足が起こりがちな冬場に最適な保存食として、古くから日本人に親しまれてきた食材です。

麩(ふ)[10ヶ月~1年]

植物性タンパク質が豊富で、肉食が禁止される禅寺では肉に変わるタンパク源として用いられています。ミネラルほか栄養価が豊富です。

1年

かんぴょう[1年]

食物繊維が豊富なウリ科のユウガオの実を細長く削って乾燥させたもの。戻し汁にうまみがあるため、だし汁としても使われます。食物繊維には整腸作用や代謝UPが期待できます。

干ししいたけ[1~2年]

天日干しで独特のうまみが増加し、ビタミンDが生じます。血中コレステロールの低下、動脈硬化やがん細胞抑制の効果が期待できる栄養素を含んでいると考えられています。

2~3年

昆布・ひじき[2~3年]

昆布や乾燥ひじきには、食物繊維やカルシウム、鉄分が豊富に含まれます。独特のぬめり成分である「アルギン酸」も含まれ、血中コレステロール低下が期待できます。

50年

凍(し)みこんにゃく[50年]

もともとカロリーゼロで食物繊維豊富な食品である「こんにゃく」を凍らせて乾燥させたもの。固く乾燥させた凍みこんにゃくも、水で戻すと柔らかくなります。食品以外の用途としては、赤ちゃんなど敏感な方のお肌を洗うスポンジとしても使用されます。

※あくまで目安となりますので、ご了承ください。

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